O




「あのーーーーーーーー!!」


「……」


「すいません!」


「…………」


「乾せんぱーーーーい」


「ん?ああ、何だ?」




「漸く気付いてもらえたぁ…良かった」


とその子ははにかむ。無垢な微笑みだ


「で、どうしたの?」

呼ばれた理由を問うと

「猫が降りれないみたいで…」

と、木を見上げた

昼休み部のミーティングでたまたま通り掛かった木々に囲まれる道

データの書き込まれたノートを見て通り過ぎるところだった

―――― が、この少女によって引き止められた



見上げた猫は、やはり降りれないらしくてニャーニャー鳴いてる


「私じゃ届きません…。乾先輩なら背が高いからきっと…」

「そうか」

「あっ!でも忙しいですよね…ごめんなさい」

「いや、大丈夫だ。しかし、俺でも届かないな」

「そうですか…」

うーん…と彼女は唸っていた

そう、ギリギリなのだ。あとちょっとの距離がデータでは届かない

爪先立ちしてもあの猫に触れるほどには到達できない事間違いない


「良い事思いついた」

「へ…なんですか!なんですか!」

「俺が君を抱っこすれば届く」

「えっ!!!駄目です、駄目です!」

「じゃあ、失礼」

「ちょっ、えええ!!!」


嫌がる少女をそっちのけで脇の下に手をいれ一気に持ち上げる


「ほら、捕まえてあげて」

「あっ、はい!」

彼女が捕まえ抱え込んだのを見て、彼女をおろそうとした瞬間


「すすすっす、スイマセン!!」

っと声と同時に彼女の体重が俺の方に一気にかかった

「わっ」



ドスンと言う音が響き渡り、自分の腰に打った事を悟った

そして、自分が彼女を抱きしめる形になってる事も…


「せんぱい?」

自分の腕の中から聞こえる声


「名前は?」

「わ、わ、私  です」

…」

「…はい…」

…もう少しこのままで居させて…」

「はい」








本当は彼女の名前だって知っていた


ずっと好きだったから








「愛してる」













END

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ごめんなさい。

こんなんが書きたくなったんです。


御題:Seventh Heaven様


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